インタビュー

フジテレビアナウンサー奥寺健さん(下) 「音を使ってモノ作り」 今の仕事にたどり着く

「幼稚園の頃、テレビでニュースを伝えるアナウンサーに憧れた」と話す奥寺健さん =東京・台場のフジテレビ(荻窪佳撮影)
「幼稚園の頃、テレビでニュースを伝えるアナウンサーに憧れた」と話す奥寺健さん =東京・台場のフジテレビ(荻窪佳撮影)

 理系の大学院を出てアナウンサーへ。フジテレビ系夜のニュース番組「あしたのニュース」の木、金曜キャスターなどを務める奥寺健(たけし)さん(48)の経歴は一見、異色ではある。

 しかし、ある一点ではつながっている。「音を使ってモノを作りたい」だ。

 理系(北海道大学工学部)を選んだのも、レコーディングのオペレーション(機器操作)の仕事をしたかったから。母親が音楽教員で父親も歌っていたという音楽大好き一家で、自身も全国的に有名な「杉並児童合唱団」(東京都杉並区)に所属、テレビ番組に出演するなどしていた。

 「NHKの『歌はともだち』やTBSの『8時だヨ!全員集合』にも出演した。合唱団のレコーディング時、スタジオのエンジニアが格好良くて憧れた」

 おこづかいをためて機材を購入、部屋をスタジオのようにして作曲、編曲、録音に明け暮れた。友人と「DJごっこ」をしてカセットテープに吹き込んだこともある。都立高時代には「NHK杯全国高校放送コンテスト・アナウンス部門」で都の1位に。ケーブルテレビでDJとしてレギュラー番組を持っていた。

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