「秀山祭九月大歌舞伎」 吉右衛門「初代の良い芝居、伝えたい」

注目は家督争いの裁きの場で、細川勝元(染五郎)と仁木がぶつかり合う「対決」。仁木を理路整然と追い詰める勝元と、それを傲岸不遜なまでに堂々と受ける仁木の駆け引きが見どころだ。

「仁木が大きく受ければ受けるほど、勝元が立ちます。役者の大きさを見せないといけません」

時代物で定評ある演技は、若い俳優たちの手本であり、あこがれでもある。毎月の舞台出演に加え、若手への指導もきまじめに行い、歌舞伎界で最も多忙な一人。一時、体重も減ったが「この頃戻ってきた」と笑顔を見せた。

昼はほかに「双蝶々曲輪(ふたつちょうちょうくるわ)日記」「紅葉狩」。チケットホン松竹(電)0570・000・489。

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