21日午後1時50分ごろ、京都市右京区嵯峨亀山町付近の桂川で、保津川下りの遊船から保津川遊船企業組合の船長、関斉利(まさかつ)さん(58)=京都府亀岡市吉川町穴川野水=が川に転落したと119番があった。別の乗船員が救助し、市内の病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。乗船客23人にけがはなかった。京都府警右京署は、死因や事故原因を調べる。
同署などによると、船には関さんを含む船長2人と船員2人が乗船。関さんは船尾で舵をとっていたが、別の船長と交代するため船首に移動しようとした際、何らかの理由でバランスを崩し川に転落したとみられる。関さんは事故当時、ライフジャケットを着用していなかったという。
桂川は連日の大雨の影響で増水していたが、現場付近は水深が約3メートルあり、流れは緩やかだった。
保津川下りは、亀岡から京都の嵐山まで約16キロの渓流を遊船で下る船下りで、観光名物として観光客らに人気がある。