衝撃事件の核心

路線バスのタイヤが突然破裂、乗客パニック…「手榴弾並み」の風圧に恐怖、原因特定できず 

 二重三重のチェックを経て使用されたタイヤが突然破裂し、事故後も原因につながる痕跡が見つからない-。謎は深まるが、同課は「タイヤの内部に生じた何らかの異常が、バーストにつながったと考えられる」(芦田武信課長)として、専門的な観点から原因を究明するため日本自動車タイヤ協会に捜査協力を依頼している。

タイヤの過熱で起こるバースト

 「タイヤのバーストで、車の一部が壊れることはあっても、乗車している人がけがをするケースは聞いたことがない」。日本自動車タイヤ協会技術部の柴田浩幸さんはこう話す。

 柴田さんによると、バーストはタイヤ内の空気が一気に吹き出すことで起こり、徐々に空気が抜けるパンクとは異なる。タイヤで異物を踏むなどし、穴が開いた場合などに起こりやすい。

 タイヤ内の空気圧が低すぎたり、車内の積載物が偏っていたりすることで、タイヤがいびつに回転し、その結果、タイヤが過熱した場合もバーストの原因となる。「過熱によってタイヤを内側から支えるワイヤなどの損傷が起こり、強度が下がるため」だという。

手榴弾並みの恐ろしさ

 タイヤのバースト事故は昨年12月、同県甲賀市でも起きている。大型トラックがガソリンスタンドで空気充填中に突然タイヤが破裂し、作業に当たっていた従業員が風圧で飛ばされ、死亡した。