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宮本輝(68)=作家=パニック障害で会社辞めた自分、父の最期はぶざまで…

【話の肖像画プレミアム】宮本輝(68)=作家=パニック障害で会社辞めた自分、父の最期はぶざまで…
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作家は70代に熟成する

 〈作家になって40年近く。芥川賞など数々の文学賞に輝いたストーリーテラー(筋の面白さで読者をひきつける作家)が自らに課した決め事がある。それは「分かりやすく、簡単に書く」ことだ〉

 雨が降ったら「雨が降った」と書きなさい。「難しいことを難しく」表現しているうちは、まだまだ至らない…。

 ある人からボクはそう教わった。なぜなら、本当にそのことを深く分かっていれば、子供でも分かるように簡単に説明できるはずです。難しい単語を使うと、一見、賢そうに見えるでしょう。でも実は、「簡単な言葉で深いことを書く」ことはものすごく難しい。そこへ至るまでは長い修業が必要でした。

 〈新聞小説が好きだ。最新刊『田園発 港行き自転車』も北日本新聞(富山市)に連載した新聞小説。ただし、毎日の連載ではなく、週1回掲載のスタイル…〉

 週1回連載の方が、紙面も挿絵も大きく使えるし、にぎやかさが出る、という新聞社側の要望でした。(毎日連載と違い)1回あたりの原稿量が多くなるので、最初のうちは「どこでつなごうか?」と戸惑いましたが、そのうちに息づかいが分かってくる。むしろ、これぐらい分量があった方が読者にも読みでがあっていいかもしれない、と感じましたね。

 ボクは新聞小説が好きなんですよ。大人の小説を読み出したのも新聞小説が最初。おやじが毎日、読んでいたので、その後に小学生だったボクが読む。それが楽しみでした。多少のぬれ場もあったりして(苦笑)。

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