幕張新都心に新スポーツ施設 本田圭佑選手のサッカー場12月オープン

 千葉市美浜区の幕張新都心に、サッカー日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)の練習場などを備えたスポーツ施設「HONDA SPORTS LAND(仮称)」が建設予定であることが、県企業庁などへの取材で分かった。世界的スター選手の拠点誕生の朗報に、同庁の担当者は「町の活性化につながってほしい」と期待を寄せている。

 同庁によると、建設が計画されているのはJR海浜幕張駅から近い同区若葉の開発予定地「若葉住宅地区」。同地区は昨年度末、三井不動産レジデンシャル(東京)を代表とする「幕張新都心若葉住宅地区街づくりグループ」が開発の事業者に決まり、今年7月末に280億円で土地の譲渡契約を締結した。

 同地区では今後15年間で、17万6千平方メートルの広大な土地に総事業費1800億円をかけて住居エリアや商業施設、医療モールを建設予定としており、一角が本田選手の施設となる計画という。同社の担当者は「地域貢献の一環として取り組んでいきたい」と意欲を示した。

 本田選手のマネジメント事務所「HONDA ESTILO」(大阪)によると、施設は今年12月にオープンする予定で、約2万6千平方メートルにフルコートやジュニア用コートのサッカー場などを完備。レンタルや地元市民への無料開放を行うほか、サッカースクールを開校する計画もあるという。

 幕張メッセが2020年東京五輪・パラリンピックでのレスリング、フェンシング、テコンドーの3競技の会場に選ばれた美浜区は、スポーツを通じて注目度や存在感が高まっている。県の担当者は「スポーツを軸に、地域の盛り上がりを高めていきたい」と話した。

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