安保法案

統幕内部資料「問題ない」 中谷防衛相が説明

 参院平和安全法制特別委員会は19日午前、安全保障関連法案の一般質疑を行った。審議は11日以来で、中谷元防衛相は冒頭、法案成立時期の見通しなどを記した同省統合幕僚監部の内部資料について「作業スケジュールのイメージ化のため、仮の日程で記述したものだ。成立時期を予断したものではない」と説明。「シビリアンコントロール(文民統制)上も問題ない」と強調した。

 中谷氏は、資料は主要部隊の指揮官らへの説明のため、自身の指示で5月下旬に作成されたと説明。「外部流出は極めて遺憾だ」と述べ、文書取り扱い規則の徹底を指示したと述べた。

 資料は前回11日の特別委で、共産党の小池晃氏が存在を明らかにした。法案が8月に成立、来年2月ごろ施行との見通しなどが記されており、小池氏は「軍部の独走だ」などと追及、審議が紛糾して途中散会となっていた。

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