球聖超えたイチロー!歓声に、日本酒に酔った「粋な計らいですよね」

 サプライズはそれだけではなかった。三回には一塁への鋭い当たりで内野安打とし、4193安打目をマーク。背番号51をチームメートが熱く迎え入れた。試合後、元楽天で2012年ヤンキースでも同僚だったケーシー・マギー内野手(32)がマイアミで購入した「酒一筋」という銘柄の日本酒をロッカールームに持ち込み、全員のコップに少しずつ注いだ。「カンパイ!」。日本語で気勢を上げ、チームをあげて偉業を祝ってくれた。

 イチローは「粋な計らいですよね」と目を細め「(ディー・)ゴードンなんか、お酒飲まないのに飲んでくれて…」としみじみ。「公式記録じゃないけど、俺たちもすごいと思っていることを伝えたくてね」とマギー。シーズン中に酒を口にすることはないというイチローだが、この日だけは違った。予期せぬ祝福の連続に、いつもクールなレジェンドの目が潤んでいるようにも見えた。

 「日米通算の記録なので、アメリカ人としては気に食わないこともあるだろうけど、こんなふうにしてくれるのはねぇ、少しジーンと来ますねぇ」。野球殿堂入りは確実といわれるメジャー15年間の数字に加え、日本での実績まで認められつつあることを素直に喜んだ。

 次なる目標はピート・ローズ(レッズなど)の歴代最多4256安打。あと63本だ。さらに、メジャー3000安打までもあと85本。41歳になってもイチローは野球一筋だ。