広島土砂災害

慰霊碑除幕 遺族「私にできることに取り組む」

慰霊碑の前で手を合わせる遺族ら。奥には、被災前の風景を描いたモザイク壁画が見える=広島市安佐南区
慰霊碑の前で手を合わせる遺族ら。奥には、被災前の風景を描いたモザイク壁画が見える=広島市安佐南区

 75人が犠牲になった昨年8月の広島市の土砂災害から1年となる20日を前に、同市安佐南区八木3丁目の県営緑丘住宅で16日、付近で亡くなった25人の名前が刻まれた慰霊碑の除幕式が行われ、約150人の遺族や住民らが黙祷(もくとう)や折り鶴などをささげて故人をしのんだ。

 慰霊碑(幅1メートル、高さ0・8メートル)は、緑丘住宅の住民や小原山町内会が中心になって、緑丘住宅と山腹との間に新設された土砂流入防止壁前に建立。慰霊碑の横には、市内の高校生らが1センチ角のタイルで被災前の町並みを再現した縦1・8メートル、横6・3メートルのモザイク壁画も設けられた。

 除幕式では、父と姉を亡くした高校1年の木原莉子さん(15)が遺族を代表してあいさつ。「大きな音で一瞬にして、近所の人たち、家族の命がなくなった。再びこのような災害が起こらないよう、私にできることに取り組んでいく」と誓った。

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