開発ヒストリー

「縮尺144分の1」のリアリティー 累計販売4億4500万個の大ヒット バンダイ「ガンプラ」

 近未来である「宇宙世紀0079年」。宇宙空間に作られた人工の居住地「スペースコロニー」の1つが「ジオン公国」を名乗り、独立を求めて地球連邦に宣戦布告し、激しい戦争に突入した。これが54年に放送が始まったガンダムのストーリーだ。

 これまでのロボットアニメといえば、善人である主人公が悪人の敵を倒す勧善懲悪がほとんど。これに対して、ガンダムの主人公は地球連邦軍に所属するものの、決して善人が悪人を倒すという単純な構図ではない。近未来に起こり得る現実のようなストーリーが、ガンプラにリアリティーを投影できた要因でもある。

高品質と作りやすさを両立

 アニメの世界観をプラモデルに再現するため、バンダイは、「本来は存在しないモビルスーツ(ロボット)を、実際にあるかのように作ることに商品開発のポイントを置いた」(ホビー事業部企画開発チームの馬場俊明リーダー)という。関節の数を増やして人間と同じように動くようにし、さまざまなポーズを取れるようにした。