例えば国防白書、防衛白書では、自民党から中国は大変な脅威ということをもっと書けという指摘があって、書き加えられたとか。安保法制での議論が参院に移ってからは中国脅威論、中国を名指するようにでなっている。向こう側が日本に関心があることに比べ、打ち返しの返信としては、まことに厳しい返信をしている。この返信では、もうこれ以上進まない。唯一、それをひっくり返して、われわれの心配をひっくり返して進むとすれば安倍談話だ。
安倍談話は、それを超える可能性があるという期待を持つ。はかない期待にならないことを望む。それ以外では、日本側が中国に対して、一緒にやろうねという呼びかけは政治的にはない。
二階さんが一人でがんばられているが、それ以外にはない。それは非常にまずい状況だ。それは、いくら文化交流、経済交流があっても、政治はきちんと対応しないとこれ以上は進まない。
そんな状況なのに、中国側はずいぶん我慢しているなという感じだ。これまでだったら日本側の一挙手一投足すぐ記者会見で日本はこういうこと言ってるけどおかしいという厳しいコメントがいつも中国側から出てきたが、ここのところ非常に抑制されたコメントだ。