口唇裂・口蓋裂を一貫治療 岡山大学病院に総合治療センター

 岡山大学病院は「口唇裂(こうしんれつ)・口蓋裂(こうがいれつ)総合治療センター」を県内で初めて開設した。生まれつき唇が裂けるなどの「口唇裂」や「口蓋裂」の患者に、診療科の垣根を越えて一貫治療を行う。同センターは「医科と歯科を有する大学病院のメリットを生かし、一貫した治療を進められる」と話している。

 口唇裂・口蓋裂は約500人に1人の割合で起こる先天異常疾患。母乳が飲めないほ乳障害や呼吸障害を伴うことが少なくない。このため、生後すぐに多くの診療科が連携して、口腔(こうくう)機能の管理などをする必要がある。

 治療は出産直後から成人まで長期間にわたり、口や歯、鼻や耳の専門医による一貫した総合治療が必要だが、多くの病院では各施設・診療科ごとに治療していたという。

 同センターは、患者が高度で総合的な治療を1施設で継続して受けられる態勢を目指し、専門医の連携を強化するため設立。診察情報を共有し、適切なチーム医療が可能になる。

 同センターの上岡寛教授は「矯正歯科や口腔外科の『歯科』と形成外科や耳鼻咽喉科、総合リハビリテーション科などの『医科』の連携は画期的」と評価。「絶えず患者に寄り添った治療を提供し、安心して治療が受けられるようにしたい」と話した。

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