浪速風

セミだって鳴く順番がある

セミには鳴く順番がある。ハルゼミの「ジーッ、ジーッ」から始まり、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、このところ窓の外でうるさいのはアブラゼミだろうか。今日から七十二候の「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」。ヒグラシは6月下旬から鳴き始めるが、秋の季語で「カナカナカナ」は涼しげに聞こえる。

▶「蛙鳴蝉●(あめいせんそう)」はカエルやセミが鳴くようないたずらに騒がしい議論を言う。大阪戦略調整会議(大阪会議)の迷走に、この言葉が浮かんだ。5月の住民投票で大阪都構想が否決されたのを受け、広域的課題を話し合うために設置されたが、第2回会合が定足数に満たず流会になってしまった。

▶種類の違うセミが一斉に鳴くように身勝手な主張が飛び交い、感情的に対立するばかりではまとまるはずがない。大阪会議といえば、明治8(1875)年に大久保利通、木戸孝允、板垣退助らが立憲政治の方向性を協議したことで知られる。今度は歴史に汚点を残すのでは恥ずかしい。

*●は口ヘンに操のツクリ