LA発 米国通信

中国系が韓国系に支援要請 過半数での採択目指す 米サンフランシスコ市議会に「慰安婦」決議案提出

 届け出をした人々が自由に意見を述べられる市議会の「パブリック・コメント」の場でも、反対派の日本人ら10人以上が意見を述べ、反対意見が相当数あることも印象づけた。

 こうした流れを察知した提案議員側は、全会一致の原則がある決議案の採決を見送り、市議会で決議案を説明したエリック・マ市議らが所属する委員会でひとまず審議する戦略を取った。市議会の事務当局によれば、委員会で可決された決議案は再び市議会に戻り、採決の運びとなれば、最終的には過半数で採択されるという。

 韓国系メディアによると、中国系団体幹部は「ジャパンタウン(日本人街)がある選挙区から選出されている市議が日本のコミュニティーの圧力を受けていることが分かっている」と述べ、韓国団体にも支援を要請。仮に、市議会で反対や棄権する市議がいたとしても、過半数を維持する戦略で動き始めたもようだ。中国系団体幹部は9月中旬ごろ、委員会での審議、採決を経て、決議案は本会議に戻ってくるとの見通しを示しているといい、近く山場が訪れることは確実だ。

 慰安婦碑(像)設置を支持する決議案が採択されても、すぐに設置ということにはならない。だが、中国系団体幹部は、これを追い風にデザインや設置場所について市当局と協議に入ることが指摘されており、その際には「市議会のお墨付きは得ている」ということになるだろう。決議案が通っている市議会で、次は碑(像)の設置の採決となる事態も十分予想できる。

 市議会は8月、「夏休み」モードだが、この時期の水面下の動きが決議案採択を左右することはいうまでもない。