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ゼネコン幹部を自腹1300万円に追い込んだ暴力団の手口 組員と知ったときには遅かった

【メガプレミアム】ゼネコン幹部を自腹1300万円に追い込んだ暴力団の手口 組員と知ったときには遅かった
【メガプレミアム】ゼネコン幹部を自腹1300万円に追い込んだ暴力団の手口 組員と知ったときには遅かった
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 沖縄県の大型医療関連施設の建築プロジェクトをめぐり、スーパーゼネコン「大成建設」幹部が現金1300万円を脅し取られた。警視庁組織犯罪対策3課に6月、恐喝容疑で逮捕されたのは沖縄県の指定暴力団「旭琉(きょくりゅう)会」幹部の高江洲良吉(たかえす・りょうきち)容疑者(64)=那覇市首里石嶺町=と職業不詳、古沢幸一容疑者(71)=福岡県大野城市大池=の2人。スーパーゼネコンの幹部社員は「自腹」で1300万円を捻出していた。なぜ、暴力団らの脅しに屈したのか。

「天下の大成建設が…」

 沖縄県の中部で那覇市の北側、太陽が照りつけ、真っ青な海が近くに広がる浦添市。古来琉球王国発祥の地ともされる同市のある土地をめぐっては、ぎらついた陽光でも照らしきれないほどの闇がうごめいていた。

 大成建設は、那覇市の医療法人から浦添市に大型の医療施設を新設するプロジェクトへの協力を求められ、会社として動いていた。だが、プロジェクトは難航し、最終的に頓挫した。そのなかで、顔を突っ込んできたのが、地元の暴力団幹部である高江洲容疑者だった。

 「天下の大成建設が…」

 「いつもやりますと言って、何もできてない」

 「ここまでなったのは、あんた(のせい)なんだから」

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