浪速風

終戦の夏も暑かった

終戦直後の大阪
終戦直後の大阪

暦の上では「立秋」を過ぎると「残暑」と呼ばれる。陰暦7月の異名を「餞暑(せんしょ)」というが、これも残暑と同じ意味である。ほかにこの時期の季語として「秋暑し」がある。つまり秋の初めは昔から暑かったようだ。稲作にとって残暑は望ましい天候で、反対に早冷だと不作の原因になる。それにしても。

▶大阪では先月末から猛暑日が連続している。寝苦しい熱帯夜も途切れそうにない。テレビでは各地の気温と「熱中症注意」の字幕が画面の隅に張り付いている。今年は戦後70年である。まもなく終戦の日がめぐってくる。小欄は戦後生まれだが、あの夏も暑かったと伝え聞く。

▶安倍晋三首相が14日に発表する戦後70年談話をめぐる論議が過熱している。歴史を正しく評価しよう、いや「侵略」「おわび」の文言を盛り込め、とかまびすしい。先の大戦で亡くなった人々に静かに手を合わせ、戦後の平和と繁栄のありがたさをかみしめたいと思う人は少なくないはずだが。