戦後70年

戦友が見た「戦車兵・司馬遼太郎」 苦難の中でも冗談や笑み「軍人らしくなかった」

 以降は2年に1度のペースで同期会が開かれるようになり、司馬さんは「無防備の裸で付き合える」と積極的に参加し、サインや揮毫(きごう)にも気軽に応じた。司馬さんは平成8年に72歳で亡くなったが、佐藤さんは司馬さんから贈られた直筆の色紙を今も大切に書斎に掲示している。

 終戦から70年。佐藤さんは「戦時下という異常な状況で偉大な国民的作家と友情を深め、損得のない交際を生涯続けられたことは私の誇り」と語る。一方で、ほかの多くの戦友が戦地で命を落としたといい、「志半ばで亡くなった戦友の分まで精いっぱい生き抜き、見たことや体験したことをできる限り語り継ぎたい」と述べた。