江田五月氏、平和のシンボル・陽光桜テーマにラジオ出演

ラジオ番組の収録を行う江田五月元参院議長(右)とパーソナリティーの茜沢ユメル
ラジオ番組の収録を行う江田五月元参院議長(右)とパーソナリティーの茜沢ユメル

 平和のシンボル・陽光桜の誕生秘話を後世に伝える音楽プロジェクトを進めているシンガーソングライター、茜沢ユメルがパーソナリティーを務めるラジオ番組に、元参院議長の江田五月氏がゲスト出演し、在任中に開始した陽光桜を世界に広める取り組みについて紹介した。

 江田氏は2007年に参院議長に就任し、議長公邸の庭に咲く陽光桜の存在を知った。「大部分がソメイヨシノだが、変わった桜も何本かあって、そのうちの1つが陽光だった。ピンクの花がきれいで小鳥が大好きなんです。蜜がとても甘いのかも知れません」と振り返る。

 元教師が戦地に教え子を送り出した贖罪から開発したという誕生秘話を知って感動した。「陽光は簡単には散らずに幹にしがみついている桜。パッと散る普通の桜とは正反対です。戦地から帰ってこない教え子が大勢いたことを反省し、『しっかりと人生をまっとうしなければならなかった』というメッセージを込めて開発したのですね」と話す。

 その後、公邸の陽光桜から苗をつくって世界中に植えてもらおうという話になり、日本さくらの会の協力で駐日大使らに苗を渡す活動を進めてきた。そして2012年12月、政府代表としてメキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領の就任式に出席した際、濃いピンクの花を咲かせる桜を発見。尋ねてみたところ、議長公邸でもらった苗を母国に持って帰り、植えたものだったという。

 江田氏は「参議院議長公邸から広がってうれしく思っている。陽光桜が毎年花を咲かせるのは大変意味のあることです」と締めくくり、茜沢も「初めて聞くエピソードです」と感激した面持ちだった。

 ゲスト出演した番組はTOKYO FMグループのミュージックバード「ユメルのモナリザラウンジ」(日曜深夜24時~)。9日、16日の2回にわたって放送予定。全国79局のコミュニティー放送に配信され、放送時間帯はインターネットのサイマルラジオでも聴取できる(例:FMブルー湘南⇒「視聴する」をクリック)。放送局一覧は番組の公式ブログから。

 ※放送は終了していますがこちらから聴くことができます。⇒9日放送(YouTubeチャンネル「ゆめさくら」)⇒16日放送(同)

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