「ずんずん運動」元NPO理事長を業過致死容疑で逮捕 新潟地検

 「ずんずん運動」と称した乳幼児向けの独自健康法によるマッサージで平成25年2月、県内の1歳10カ月の男児を窒息死させたとして、新潟地検は、業務上過失致死の疑いで元NPO法人理事長(解散)、姫川尚美容疑者(57)=上越市=を逮捕した。身柄を勾留し、窒息死と独自施術の因果関係などを詰める。この事件は地検が一度不起訴としたが、新潟検察審査会の「起訴相当」の議決を受けて、再捜査していた。

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 姫川容疑者は4日、同様のマッサージで生後4カ月の男児を死なせたとして業務上過失致死罪で、禁錮1年、執行猶予3年の判決を大阪地裁で受けたばかりだった。

 逮捕容疑は25年2月17日、新潟市内で施術中、必要な業務上の注意義務を怠り、1歳10カ月の男児を窒息死させたとしている。新潟地検は認否を明らかにしていない。

 県内の男児の死亡については、県警が同年11月、業務上過失致死の疑いで書類送検。地検が同年12月、嫌疑不十分で不起訴としたが、新潟検察審査会が今年6月、「起訴相当」と議決し、地検は再捜査を進めていた。

 地検の稲葉一生検事正は5日、取材に応じ、逮捕理由について「再捜査で死因が窒息死であると証明できると判断した。さらに死因の特定について詰めたい」と説明。身柄拘束の理由については「事件を適切に処理するために捜査の必要があった。罪証隠滅の恐れも理由の一つ」とした。

 25年の不起訴処分の理由については「死因の特定が困難だった」とし、当時の捜査や判断の妥当性に関してはコメントを避けた。同年に起訴し有罪に持ち込めば大阪の事故が起きなったのではとの問いには、「仮定の質問の答えは控えたい」と述べ、大阪の事件の影響についても答えなかった。

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