次期学習指導要領

新選択科目に「数理探求」 数学と理科を融合、未来の研究者育成

 文部科学省が5日に公表した中央教育審議会による次期学習指導要領の答申素案では、高校の授業に、数学と理科を統合した「数理探求」を選択科目として新設する案が盛り込まれた。素案には「数理横断的なテーマに徹底的に向き合い考え抜く力を育成する」との目的が明記された。文部科学省が指定し、先進的な理数教育を行う「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」での授業内容をモデルに、高度な思考力を培う試みとなりそうだ。

 素案では、数学科と理科ともに「学習する楽しさや意義の実感の更なる充実が求められる」と指摘。昨年11月、下村博文文科相が中教審への諮問で「より高度な思考力などを育成するための新たな科目の在り方」を求めたことも踏まえ、新設を提案した。

 文科省は科学技術系人材を育成するため、16道府県の国公私立高校計25校(今年度)をSSHに指定。各校独自のカリキュラム編成や、大学や研究機関などとの連携を通して授業を行っている。仮説を立て検証を進める「サイエンス探究」などの授業が行われており、今後中教審はこうした先行事例を基に具体的な科目内容を検討していく。

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