《2020年東京五輪の公式エンブレムをデザインしたアートディレクター、佐野研二郎さんの会見は、経緯の説明から質疑に移った。報道陣からは、現在の心境や、模倣ではないとする根拠について質問が飛んだ》
--先月29日に騒動が浮上して1週間。どういう気持ちで過ごしたのか
佐野さん「ニューヨークで報道を目にしました。発表会のときにも申したのですが、自分がデザイナーになって、五輪のエンブレムを作るのがものすごく夢だったので、非常に喜んでいました。当初から予定していた出張先で報道を目にして、すごく驚くと同時に、ものすごくショックで、つらいなと思っていました」
「ただ、自分はベルギーに行ったことも、(模倣とされる)ロゴを一度も見たこともないので、どうしてこういうことになってしまったのか、正直わからないこともちょっとあって、かなり不安な時間を過ごしていました」
「ベルギーのデザイナーの方に対し、こういうきちんと会見の場で、デザインへの考えや自分のポリシーをしっかりとお伝えすれば理解していただけると思っています」