経済インサイド

大手商社「シェール」で分かれる対応 積極派と慎重派に真っ二つ 原油供給過多が契機 

 豪州では原油安で資源開発の新規投資が鈍り、資機材やリグの市況が軟化している。原油を港まで運ぶタンク車の燃料費も安くなるため、採算性が合うという。

 三井物産も三菱商事と共同で参画する西オーストラリア州沖合で計画中の豪州ブラウズ液化天然ガス(LNG)の基本設計を始めることを決めた。

 当初計画はパイプライン輸送し、陸上に液化施設を建設予定だったが、建設コスト上昇で経済合理性が成り立たないと判断。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが持つ、コスト競争力の高い浮体式LNG(FLNG)技術導入へ切り替えることで、2020年以降に生産開始する計画だ。

体力勝負の時代に

 世界では、4月に英欄ロイヤル・ダッチ・シェルが英総合エネルギー会社のBG(ブリティッシュ・ガスを約8兆4000億円で買収すると発表。攻勢に向けた大勝負に出た。米シェール事業から撤退する一方で、強みのLNG事業に磨きをかけるのが狙いだ。資源安を乗り切るには、それを好機にとらえる知恵や体力勝負の時代になりそうだ。(上原すみ子)

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