浪速風

東京五輪はワッショイの語源「和を背負う」で

「つきじ獅子祭」で築地町内を練り歩く波除稲荷神社と水神社の神輿=東京都中央区の築地(栗橋隆悦撮影)
「つきじ獅子祭」で築地町内を練り歩く波除稲荷神社と水神社の神輿=東京都中央区の築地(栗橋隆悦撮影)

東京の隅田川の河口に位置する佃島に住吉神社がある。江戸に幕府を開いた徳川家康が大坂の佃村の漁民に領地を与え、住吉大社の分霊を祀(まつ)る社(やしろ)が建立された。地名はそれに由来し、佃煮はこの地が発祥である。今年は3年に一度の例大祭というので、以前の東京勤務で住んでいた縁もあって見物してきた。

▶「水掛け祭り」の異名があり、神輿(みこし)が練り歩く沿道には水を張った大きなポリバケツ並べられ、盛大に水が掛けられる。カンカン照りの猛暑日で、担ぎ手はずぶ濡れになってもすぐに蒸発してしまう。「ワッショイ」の掛け声で湯気に包まれた神輿が揺れる様は、さすが夏祭りの壮観だった。

▶「ワッショイ」の語源には諸説あるが、その一つが「和を背負う」。5年後、ちょうどこの時期の東京五輪では近くに選手村が開設される。各国の選手たちは暑さに閉口するだろうが、祭りの熱気で猛暑を吹き飛ばしてはどうだろう。「和を背負う」は五輪精神にぴったりだ。