タリバン内に亀裂 最高指導者死亡 アフガン和平協議、頓挫も 「イスラム国」への流出懸念

 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンが、最高指導者だったオマル師の死亡で組織が分裂しかねない事態に陥っている。後任の指導者に選出されたマンスール師に対し、オマル師の息子を中心とする勢力が反発しているためで、内紛が激化すればパキスタン軍の仲介で進められてきたアフガン政府との和平協議も頓挫の恐れがある。

 タリバンは7月末、マンスール師がタリバンの最高指導者となり、副指導者に強硬派ハッカニ・ネットワーク指導者のハッカニ師ら2人が選出されたと発表した。

 パキスタン紙エクスプレス・トリビューンによると、タリバンの一部幹部は、選出に当たる評議会の会議への出席を拒否した。オマル師の息子ヤクーブ師を支持するグループは、別の評議会を結成し、マンスール師に辞任を求め、拒否すれば別の最高指導者を選出するかもしれないとしている。オマル師の家族は、「指導者が団結を示すことができなければ、マンスール師を含め誰も支持できない」との声明を発表した。

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