今夏「土用の丑」は2日間!!奈良・十津川村の「温泉ウナギ」で「温泉うな重」 田原本のうどん店

奈良・十津川村の温泉で育てたウナギを使った「温泉うな重」
奈良・十津川村の温泉で育てたウナギを使った「温泉うな重」

 今夏は7月24日と8月5日の2日ある「土用の丑の日」。奈良県田原本町のうどん店「十津川うどん 古道(こみち)」では、同県十津川村の温泉で育てた「温泉ウナギ」を使った「温泉うな重」が販売されており、身が厚くプリプリした食感が人気を集めている。

 十津川村の温泉は湯量が豊富で、村内のホテルや旅館では10年以上前から湯を循環させない「掛け流し」を実施。温泉を活用して村おこしにつなげようと、同村の自動車整備業、辻廣男さんらが約2年がかりで、村内の上湯温泉の温泉を使ったウナギの養殖研究に取り組み、昨年12月に成功。同村出身で「十津川うどん 古道」を経営する千葉高弘さん(52)が、うな重などにして販売することになった。

 千葉さんによると温泉で育てたウナギは身が厚く、油の乗りもよいという。7月24日の「土用の丑の日」には30食分を用意。客の反応は上々で、大和郡山市の船内智子さん(56)は「プリプリした食感で、癖がなく、肉が柔らかかった。温泉でゆったり育っているから上品な感じで、『温泉効果』が出ていると思います。来たかいがありました」と話した。

 温泉うな重は2800円。千葉さんは「餌には抗生物質を一切使わず、安心安全。ぜひ、多くの人に食べていただきたい」としている。「十津川うどん 古道」は(電)0744・32・2010。

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