ビジネスの裏側

「駅前留学より格安」オンライン語学レッスンが人気…東京五輪で需要拡大も

 今年5月現在、累計登録者数は前年比1・5倍増の約34万人。語学研修などに利用する企業などとも約400社と契約している。

 開講時間は早朝6時から翌日午前1時までと長く、レッスン開始の5分前まで予約が可能だ。

 約4千人の講師は全員フィリピン人。経済や法律など専門分野に特化して学びたい場合は、分野別に検索して講師を選択することもできるため、利用者には人気が高い。

 もちろん講師の英語力も高く、担当者は「発音も厳しくチェックしている」と話す。

高まるおもてなし力

 5年後の東京五輪開催などを控え、日本各地で語学レッスンへの需要は高まっている。

 日本政府観光局によると、外国人に有償で観光案内をする「通訳案内士」の資格受験者は従来、4千人台に低迷していたが、東京五輪の開催決定後の26年度は7290人に急増した。

 各種の市場調査を手掛ける「矢野経済研究所」によると、26年度の語学ビジネス市場規模は前年度比約2%増の8259億円。このうちオンラインの学習サービスは、規模こそ72億円だが、伸び率は10%増前後に達していると推測されている。

 オンラインの学習サービスの導入は、個人だけでなく企業などにも浸透している。

 ホテルニューオータニ大阪などを運営する「ニュー・オータニ」(東京)では今年4月、東京五輪に向けて接客力を高めようと、オンラインの学習サービスを採用した。

 社員を対象に研修の一環として実施しており、人事担当者は「シフト勤務の社員が多いので、いつでも学べるのが便利。外国語の場合、お客さまの質問に単語で答えてしまいがちだか、きちんと文章で答えたり、提案をつけ加えたりして満足度の向上につなげたい」と話している。

会員限定記事会員サービス詳細