企業の選考活動、8月1日解禁 短期決戦、学生の囲い込みに懸命 

オムロンパーソネルが開いた業界研究セミナーには企業選びに悩む学生が詰めかけた=大阪市北区
オムロンパーソネルが開いた業界研究セミナーには企業選びに悩む学生が詰めかけた=大阪市北区

 平成28年春に卒業予定の学生を対象にした企業の面接などの選考活動が8月1日に解禁される。前年から4カ月遅れの解禁で正式内定は10月に据え置かれ、2カ月の短期決戦となる。多くの企業は今年春以降に会社説明会の開催などで学生の囲い込みを進めてきたが、経済環境が好転して売り手市場の中、学生が最後にどの企業を選ぶかは不透明。企業側は内定者向けの研修会やイベントでつなぎとめに懸命だ。

 □スピード決戦 

 選考活動の「8月解禁」は、学生が学業に専念できるようにという政府の要請を受け、経団連が25年にまとめた採用活動の指針に基づいている。

 「スピード決戦で臨む」。関西アーバン銀行の採用担当者はそう語る。前年は面接から内定まで約1カ月かけたが、今年は最短約2週間で内定を出す方針だ。近畿のある地銀関係者は「メガバンクと日程がぶつかれば学生を取られかねない」と気を引き締めていた。

 飲食店を展開するがんこフードサービスは「例年以上に人材争奪戦が激しく、採用枠を埋めるのが厳しそうな状況」と話す。別の企業では「とりあえず面接を受けてほしい」と学生に訴えるケースもあるという。

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