国民注目の安保関連法案、なぜNHKは国会中継しなかったか ネット、CS活用も…

衆院特別委で各党の締めくくり総括質疑が行われたが、NHKは生中継しなかった=7月15日午前、国会・衆院第1委員室 (早坂洋祐撮影)
衆院特別委で各党の締めくくり総括質疑が行われたが、NHKは生中継しなかった=7月15日午前、国会・衆院第1委員室 (早坂洋祐撮影)

 安全保障関連法案の審議をめぐり、テレビの国会中継に注目が集まっている。NHKは15日の衆院平和安全法制特別委員会の締めくくり質疑を生中継せず、視聴者から抗議や問い合わせが相次いだ。一方、インターネットやCS放送で審議を生中継し、視聴者ニーズに応えようとする民放の新たな取り組みも見られた。

 15日の委員会は午前9時に開会。NHKは、採決の様子を正午のニュースを延長して伝えたが、午前中の質疑を中継しなかった。NHKは視聴者からの抗議数を公表していないが、作家の乙武洋匡(ひろただ)氏が自身のツイッターで、「なぜ、NHKは今日の国会中継を放送しないの? これほど国民の関心が高い法案を無視して、公共放送と言える?」と疑問を呈すなど批判が広がった。

 NHKは、本会議の政府演説や代表質問、予算委員会の質疑や党首討論などを軸にその都度、独自判断で国会中継を行っている。全会派が出そろわない場合、公平性を考慮して中継を見送っているといい、板野裕爾放送総局長は15日の委員会について、「全会派が質疑に応じると決まったのが当日朝の委員会直前だった。われわれの準備が間に合わなかった」と話す。

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