民主党の細野豪志政調会長は28日の記者会見で、安全保障関連法案の対案について「政府は憲法違反の法律を出している。その部分で対案を出せというのはお門違いも甚だしい話だ。顔を洗って出直してこい」と述べた。
細野氏は会見で、民主党が唯一の対案として国会提出した領域警備法案に加え、政府が今回大幅に改正する国連平和維持活動(PKO)協力法と周辺事態法の3法に言及し、「わが国の安全保障環境に従い、これらがトータルに確保されることが必要だと思っている」とも指摘した。
細野氏は21日の記者会見で、「対案をまとめるのか」との質問に対し、「そういう思いを持っている」と語っていた。1週間で発言を変更した形だ。
細野氏は会見で、安全保障関連法案に関し「法的安定性は関係ない」と発言した礒崎陽輔首相補佐官について「政府の見解と真っ向から対立する見解で、政府の役職としては不適切。お辞めいただいた方がいい」と強調。