iRONNA発

「朝ドラ歴史観」からの脱却を お茶の間ですり込まれるトラウマの効果とは… 皆川豪志

 現代の日本人がイメージできる戦争はやはり先の大戦です。ただ、そのイメージも「ドラマで観たもの」に引きずられているように思えます。野党や一部マスコミの言う「戦争法案」が可決されれば、私たちはモンペをはいたり、竹やりを持ったりしなければならないのでしょうか。 (iRONNA

 「あまちゃん」や今放送中の「まれ」などを除けば、NHK朝の連続テレビ小説の定番は「戦前戦後を生き抜いた女性の一代記」です。当然、戦時下のエピソードはヒロインの人生の中で大きな転換期になります。夫が戦死したり、息子が赤紙で招集されたりして泣き崩れる。憲兵に足蹴にされたり、町内会で村八分にされたりして、全体主義の怖さがしのびよる。そして、空襲警報の鳴る中、火の海を逃げ回り、最後は命からがら生き延びて、戦後の平和な世の中のありがたみを感じる…。

 この手のお話は、ほぼ1、2年に一度の割合で朝のお茶の間に流され続けてきたわけで、日本人の頭の中では、かなりの「トラウマ」になっているのではないでしょうか。別に批判しているわけではありません。これが「戦争」というものであれば、もちろんだれが観ても絶対に反対ですし、二度と起きてほしくありません。先人の苦労を知ると言う意味でも必要なドラマだと思いますが、気になるのは、日本人の「戦争」のイメージが、まさに、この朝ドラの定番シーンとまったくかぶっているのではないかということです。

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