中国トンデモ事件簿

交通事故被害者を路上に放置 現代中国社会の冷淡さを映し出したと注目されたが、実は…

 交通事故に遭い路上に倒れていた若い男性を、通行人らが放置し続け、結局、男性は瀕死(ひんし)の状態で自ら携帯電話で救急車を呼んだ-。中国のネット上で、安徽省発のこんなニュースが瞬く間に広がり、男性を助けようとしない地元住民らに批判の声が相次いだ。ところが、その後「ガセネタ」だと判明し、真偽を確かめず自社サイトでネット情報を報じた中国メディアに批判が殺到した。

 7月11日、中国のネット上に、安徽省淮北市の道路に倒れ込んだ若い男性や、男性を取り巻く周囲のやじ馬らの写真、それらの状況を説明する一文がアップされた。

 それによると、男性はオートバイに乗っていたが、スポーツカーと衝突、路上に投げ出され、「息も絶え絶え」の状態で路上に横たわっていた。しかし、歩行者ら周囲にいた数十人は誰も助けようとせず、十数分後、男性は力を振り絞ってズボンのポケットから携帯電話を取り出し、自ら救急車を呼んだ、という。

 中国広東省仏山市では2011年10月、ひき逃げされた2歳女児が、約20人の通行人に無視され続け、別の車両にもひかれて死亡する事件が発生。女児のそばを素通りする通行人の姿をとらえた監視カメラの映像が公開されると、あまりの冷淡さに、国内外で怒りの声が上がった。