浪速風

議会政治のプリンシプル

「政府与党が過半数を制している議会においては、政府与党が提出する法案が通過成立することは当り前であるということを認めないのか。反対党からみて不適当な場合は、不適当であると考える理由を国会を通じて堂々といえば事足れりである」

▶白洲次郎著「プリンシプルのない日本」(メディア総合研究所刊)を読んでスカッとした。昭和44年の佐藤栄作内閣当時の文章である。白洲はプリンシプル(原則)を重んじた。吉田茂の側近でありながら直言を辞さず、GHQ(連合国軍総司令部)からは「従順ならざる唯一の日本人」と評された。

▶安全保障関連法案の衆院可決で安倍晋三内閣の支持率が急落した。だが、昨年暮れの衆院選で自民党は安保法制の整備を公約に掲げ圧勝した。法案を成立させなければ公約違反になる。「反対党がその法案をそんなに嫌なのなら、次の選挙に勝ってその法律を廃止すればよいのです」。それが議会政治のプリンシプルである。