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「土用の丑の日」の24日、ウナギ味のするナマズの開発に成功した近畿大(大阪府東大阪市)が、大阪市北区のグランフロント大阪にある直営料理店で、「うなぎ味のナマズ御重」の試食販売会を開いた。店頭には朝から長蛇の列ができ、限定30食が即完売するなど注目の高さをうかがわせた。
ウナギ味のナマズは、同大農学部の有路昌彦准教授らが、絶滅の可能性が指摘されているニホンウナギの「代替魚」として開発。水質とエサの配合を工夫することで、臭みがなく脂の乗った、ウナギに似た味わいを実現した。ニホンウナギの半値以下で販売できるといい、同大は今冬からの一般販売を目指している。
試食販売会では、開店前から大勢の客が列を作った。蒲焼きにされ重箱に盛りつけられたナマズは、見た目も「うな重」そっくり。開店の1時間前から並んだ大阪市西淀川区の会社員、山下孝昭さん(54)は「あっさりしていると思ったが、しっかり脂がのっていておいしい。うなぎと言われたら分からない」と満足していた。