世界遺産登録

これでは慰安婦外交の二の舞ではないか! 「forced to work」は一般に「強制労働」と読む…

 安倍氏がいうように、韓国メディアが勝手に解釈しているだけではないのだ。

 おまけに、「日本の施設が、強制労働を認め、世界遺産に」(英ガーディアン紙)などと、欧米メディアの多くが、今回の世界遺産登録を「強制労働」との文言を用いて報道している。なかには、「奴隷労働」といった極端な表現を使った記事もあった。

 自民党総務会でも、「いくら『強制労働ではない』と説明しても、一般には伝わらない。カラスは白いと説明するようなものだ」といった声も上がったという。

 与野党議員が疑問の声を上げるのは無理もないことで、やはり「forced」を「働かされた」と訳すのは、内向きの解釈に過ぎず、「強いられた」という意味から「強制」を連想する方が自然な反応だろう。

 中国外務省報道官は、世界遺産登録直後に「日本政府は、第2次大戦中の『強制労働』被害者について説明を加えると約束した」と日本政府の今後の対応を注視する姿勢を示した。

 中国国内では、戦時徴用問題で訴訟の動きが活発化し、韓国の訴訟団への連携働き掛けも表面化している。現状では、細野氏の「裁判への利用」についての懸念は、杞憂(きゆう)とは言い切れないのだ。

本当の舞台は外相会談、外交攻勢で後塵

 世界遺産登録をめぐっては、意見陳述で、国際法上も「強制労働」を指す「forced labor」を用いようとした韓国側を、ギリギリで日本側と同じ「forced to work」の表現に押しとどめさせた交渉の舞台裏が大きく報道された。

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