日本の議論

「児童ポルノ天国」の汚名返上なるか 改正児童ポルノ禁止法で「所持」も禁止に でも線引きはどこで?

子供の成長記録や卒業アルバムはOK

 このほか、インターネット上などでは「親が撮影した子供の入浴中の写真はどうなるのか」「卒業アルバムの水泳大会の写真は…」と、戸惑いの声が尽きない。

 法務省のホームページでは「自分の子供の海水浴の際の水着姿の写真や水着の写真が載っている中学校時代の卒業アルバム」を所持しても、自分の性的好奇心を満たす目的にはならないことから「処罰されることはありません」と記載。「たとえ全裸の写真であっても、自宅などで水浴びをしている幼児の自然な姿を、親が成長記録として撮影した画像」は通常、「殊更に児童の性的な部位が露出され又は強調されている」とは言えないともしている。

 架空の漫画やアニメは処罰対象外だが、警視庁は一昨年7月、コンピューター画像(CG)による児童ポルノの販売を摘発。18歳未満の少女の写真を下絵に描いたCGだったというが、この動きを受け、漫画やアニメへの同様の規制を警戒する人々もいる。

児童ポルノ処分のための猶予期間終了

 昨年6月に成立した同法では、先進7カ国で唯一日本だけが禁じていなかった児童ポルノの単純所持を禁止する規定が盛り込まれた。児童ポルノがインターネットなどで拡散し、被写体となった児童が長年にわたり苦しみ続けるのを防ぐために児童ポルノの供給側だけでなく需要側も取り締まることで、その根絶するのが狙いだ。罰則は1年以下の懲役か100万円以下の罰金。処分するための期間として、改正法施行から1年間を設けた。

 児童ポルノ事件の被害児童数は2年連続で増えており、昨年は746人と過去最多を記録。摘発件数も1828件で過去最高だ。うち約8割がインターネットに関連するものだ。