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大統領選の足引っ張る撹乱兄弟 共和党・トランプ氏&民主党・サンダース氏 暴言・妄言も支持は拡大…

 2016年大統領選の共和党候補指名争いに参戦した不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)の暴言が止まらない。支持はなぜか急拡大。このままでは8月6日の初の討論会に参加する資格を得ることになるため、共和党はイメージダウンを恐れている。民主党でも社会主義者を自称する無所属のバーニー・サンダース上院議員(73)が好調だ。勝ち目がないとはいえ、2人が主要候補にとって目の上のたんこぶのような存在であることは間違いない。

共和、暴言に戦々恐々

 米メディアは当初、不法移民の入国を防ぐためメキシコとの国境に「万里の長城」を築くとしたトランプ氏の6月16日の出馬表明を「他の候補が愚かに見えなくなる」などとちゃかし気味に報じた。完全に泡沫のキワモノ候補扱いだったが、世論調査の結果を見て、暴言による波紋を深刻に伝え始めた。

 政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」による直近4回の世論調査の平均では、トップのジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)の16.3%に対してトランプ氏は7位の6.5%に過ぎないが、出馬表明後の2回の世論調査では10%以上の支持を集め、2位に躍り出た。

 トランプ氏は外国に米国人の雇用が奪われているという文脈で、次のように「移民侮辱」発言を行った。