東芝不正会計

田中社長が「経営責任取って辞任」と会見 取締役退任は8人に

会見中に頭を下げる東芝の室町正志会長、田中久雄社長、前田恵造専務(左から)=21日午後、東京都港区の東芝本社(鴨川一也撮影)
会見中に頭を下げる東芝の室町正志会長、田中久雄社長、前田恵造専務(左から)=21日午後、東京都港区の東芝本社(鴨川一也撮影)

 第三者委員会の調査により不正会計が明らかになったことを受けて、東芝の田中久雄社長は21日夕、東京都内で記者会見し、同日付で辞任すると発表した。後任社長には、室町正志会長が暫定的に兼務する。

 田中社長は「株主の皆様を含め、すべてのステークホルダーの皆様におきましては、心よりおわびを申し上げます」と陳謝。「本件に対する重大な責任は私を始めとする経営陣にあり、厳粛に受け止め、私から経営責任を明らかにするため、本日をもって取締役および代表執行役社長を辞任します」と述べた。

 田中社長とともに前社長の佐々木則夫副会長、その前の社長の西田厚聡相談役の歴代3社長が辞任。また代表執行役副社長で取締役の下光秀二郎、深串方彦、小林清志、真崎俊雄の4氏が辞任する。前田恵造・代表執行役専務は取締役を外れ代表権のない執行役に降格する。また久保誠・取締役監査委員会委員長も辞任する。このうち西田相談役を除く8人は取締役であるため、現在16人いる取締役のうち半数がいなくなる。

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