防衛最前線(37)

低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」

【防衛最前線(37)】低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」
【防衛最前線(37)】低圧訓練装置 過酷な戦闘機コックピット内を再現 「オナラ、ゲップはしっかりと!」
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 戦闘機に乗るためには事前に「低圧訓練」を受け、合格しなければならない。パイロットはもちろん、同乗者も含めて例外はない。上空での環境が人体にどのような影響を与えるか理解し、万一の時はどう対処するかを訓練を通じて習得しておく必要があるためだ。

 低圧訓練は航空自衛隊の入間基地(埼玉県)、浜松基地(静岡県)、築城基地(福岡県)の3カ所で実施され、年間1500人以上の自衛官や防衛省職員が受けている。

 訓練といっても、実際はチャンバーと呼ばれる低圧訓練装置の中で酸素を吸いながら椅子に座っているだけだ。ただし、楽勝とはいかない。身体への負担は大きく、30キロの荷物を背負って数時間の雪中行軍をするのと同じ体力を消耗するといわれる。

 チャンバーには自動圧力制御や急減圧、生体モニターといった機能が備えられ、さまざまな低圧環境を再現することができる。入間基地にあるチャンバーが最大で、1度に14人が低圧訓練を受けることができる。

 訓練はまず、チャンバー内に準備されたヘルメットをかぶり、酸素マスクを装着する。戦闘機のパイロットのようないで立ちで格好いいが、実は装着してみると素人にはかなり息苦しい。普段と同じような呼吸ができない恐怖から過呼吸に陥り、この時点でリタイアしてしまう自衛官もいる。

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