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日本列島がどうもおかしい。今年に入り、口永良部(くちのえらぶ)島や箱根山など既に7火山の噴火が確認され、他にも複数の火山で不穏な動きが続く。専門家は東日本大震災以降、地殻変動が活発化した可能性を指摘するが、今、列島の地下では何が起きているのか。「噴火列島時代」に突入したニッポンのリスクを考える。(iRONNA)
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さる5月30日、小笠原諸島の近海でマグニチュード(M)8・1という巨大な地震が起きた。震源の深さは約680キロ、これは東京から函館までの距離に当たるから、とても深い所で起きた地震である。この種の深い地震は深発(しんぱつ)地震といわれる。
この地震では、小笠原母島や神奈川県で震度5強を記録したほか、北海道から沖縄県まで47都道府県で震度1以上の揺れを観測した。全都道府県で有感になった地震は初めてのことだ。
そもそも地震はプレートの中とすぐ近くでしか起きない。このため、浅い所では世界あちこちで地震が起きるが、世界でもプレートがたまたま深くまで潜り込んでいる所だけ、こういった「深発地震」が起きる。