さらば愛しき人よ

素人女性ヌードの美を極めたカメラマン、大竹省二さん 「人間知らねばよいものは撮れない…」

 沼田はオリンパスの広報誌で、弟子入りの経緯について語っている。《私、カメラマンになるなんて想像もしてなかったんですよ。高校時代に記念写真程度のものを撮ったことはあるけど、ほとんど普通の女の子でしたね。短大生のとき、たまたま大竹省二先生の写真のモデルになってもらえないかという話がありまして、それで先生のスタジオに行ったのがきっかけでした。

 これが縁で放課後ちょくちょくスタジオに遊びに行くようになったんですが、あるとき大竹先生に「これからの女性は技術を身につけたほうがいい」って言われましてね。けっこう強くおっしゃってくださったので、短大を中退して先生のアシスタントとしてスタジオに入ったのです》

 ミス・ユニバース日本代表だった織作は、修業時代を回想してこんなことを話している。《大竹先生は、写真のことはさておき、「躾」(しつけ)には非常に厳しかったですね。靴をそろえて脱いでいなかったりすると写真に例えて「絞りやシャッタースピードが少しでも違えば、写真は使い物にならなくなるから、細かいことでもきちんとする習慣を身につけなければ」と。また、「最近では、写真家もジーパンをはいたり、ラフな格好をしているが、昔は紳士の職業で、写真師はみんなきちんとネクタイをして撮影していたんだよ。君は女性なのだからよけいにきれいな格好をして撮影に行くようにしなさい」とも。おかげで、私は社会に出てからも恥をかかずにすみました。大竹先生と出会ったことで、地に足がついた生き方ができるようになったと感謝しています》(08年7月6日付産経)

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