車いすでみるなら(10)

「ならまち大通り南側」で見つけたカフェで、ボルシチやロシアンティーを堪能

【車いすでみるなら(10)】「ならまち大通り南側」で見つけたカフェで、ボルシチやロシアンティーを堪能
【車いすでみるなら(10)】「ならまち大通り南側」で見つけたカフェで、ボルシチやロシアンティーを堪能
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 ならまち大通りの南側には、町屋が多く立ち並んでいます。敷居が高かったり、間口が狭い建物も多いですが、外から眺めて散策するだけでも楽しめます。今回は、車いすで入れたところをいくつかご紹介します。

 「奈良町物語館」は、明治初期の町屋です。1階がイベントスペースになっていてギャラリー、コンサート、作品展などが開催されます。入り口に段差がないので、土間へは介助なしで入れました。初めて訪れたときは寄せ植えの教室展で、土間の中央に据えられた大きな木がはりの上まで枝を伸ばしていて圧巻でした。

 「奈良町にぎわいの家」は築100年の町屋を無料で見学することができます。入り口に敷居があり、介助してもらって越えました。座敷には上がれませんでしたが、通り庭と呼ばれる土間を奥まで進み、きれいなかまどが並んでいるのを見学しました。こちらでは定期的にかまど体験会を開催しているとのことです。

 町屋ではありませんが、庚申堂の隣にあるカフェ「ボリクコーヒー」は、車いすで飲食ができます。建物は奥まっていて、道路から店までは砂利敷きです。入り口には段差があり、車いすを押してもらって前輪を上げました。

 店内はゆったりした空間です。ランチは汁物メーンの定食で和と洋があり、夕方でも注文できます。訪ねた日は、洋食が冷製ボルシチでした。きれいなピンク色で、やさしい味に薄切りきゅうりのシャキシャキとした食感がくせになりそう。ホットサンドの具材は、ハムとチーズ、はちみつ。甘味と塩味が絶妙でおいしい!

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