14年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は田口さんに関し「死亡」と発表。北朝鮮側の説明では、田口さんは昭和59年に結婚し、61年に事故死したとされていた。だが帰国した拉致被害者は、北朝鮮が「結婚した」と主張する時期に田口さんが独身だったと証言。「物証」として出してきた書類も捏造(ねつぞう)の疑いが強く、北朝鮮側の主張は矛盾だらけだ。
田口さんの生存を示す情報は複数ある。昨年にも被害者の支援組織「救う会」が、田口さんについて肝臓の病気で入院したという情報があることを明らかにしている。
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