【改正臓器移植法】施行から5年 小児7例…理解進まず(1/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

改正臓器移植法

施行から5年 小児7例…理解進まず

 家族の承諾による脳死臓器移植や15歳未満の小児の臓器提供を可能とした改正臓器移植法の施行から、17日で5年となった。改正後に行われた脳死移植は244件で、年平均で改正前の約7倍に増加。その約74%(181件)は家族承諾だ。一方で、15歳未満の脳死臓器提供は7例と、小児の移植は少数にとどまる。18歳未満でみても、この5年間に臓器提供が検討された例は97例あったが、施設側の体制が整っていなかったり家族が提供を望まなかったりして、提供に至ったのは14・4%だった。

 脳死になった人から臓器を摘出し、別の患者に提供する脳死臓器提供は、平成9年の臓器移植法施行により可能となった。当初は脳死になった人が提供の意思を書面で残していることが必要で、提供者は民法で遺言が可能とされる15歳以上に限られていた。しかし、22年に法が改正され、本人の拒否の意思表示がなければ家族の承諾により提供ができるようになった。これにより、15歳未満の子供からの臓器提供も可能となった。ただ、18歳未満からの提供は、虐待の疑いがないことを臓器提供施設が確認する必要がある。