韓国、3年ぶりに盗難仏像返還 対日関係修復狙う? 残る一体 人質でもなかろうに…

 仏像返還を決めた韓国当局の判断については、そのタイミングから韓国が注視する安倍晋三首相の戦後70年談話を前にした措置など、対日関係修復への狙いが取り沙汰されている。さらには、日本側の要求に応じた仏像返還によって外交的に対日優位の立場を確保できる-などの憶測もある。

 ただ、菅官房長官が「強力に返還要求する」と言明したように、もう一体の仏像である長崎県の指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の返還問題は依然として解決していない。

 こちらの仏像は「本来の所有者」と主張している韓国の寺の請求により、返還差し止めの仮処分が出されており、返還するかどうかについて最高検は「現時点では決定しない方針」としている。

 海神神社の仏像は、近く海を渡り、もともとあった神社に約3年ぶりに戻されるが、もう一体の仏像は人質でもなかろうに、現在も韓国国内に取り残されている。韓国がこだわる「歴史認識」の問題に翻弄されるのか。あるいは、外交の駆け引きに使われるのか。残された仏像が対馬に戻り、元のように鎮座する日がいつになるかは分からない。

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