新国立・安藤忠雄氏会見

(2)「ゼネコンの人たちも、もうからなくても『日本の国のために頑張る』と言ってほしい」「徹底的なコストの議論にはなっていない」

【新国立・安藤忠雄氏会見】(2)「ゼネコンの人たちも、もうからなくても『日本の国のために頑張る』と言ってほしい」「徹底的なコストの議論にはなっていない」
【新国立・安藤忠雄氏会見】(2)「ゼネコンの人たちも、もうからなくても『日本の国のために頑張る』と言ってほしい」「徹底的なコストの議論にはなっていない」
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 《2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画に関し、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏の会見が続く。パネルを用いながら経緯の説明を続ける安藤氏。ざっくばらんな関西弁の安藤節に、時折取材陣からも笑いがこぼれる》

 安藤氏「『8万人を多い』という人がおりますが、8万人はもう決まっとるんですよ。だからどうしようもないんです。場所も。われわれ審査委員は、(その条件を)引き受けました。断ることもできますが、『これは無理だ』と。だけど私たちは『勝ってほしいな』『日本のために役に立てばいいな』という思いがありました。そこが間違いだと言う方もいますが、私には、それ以外選択肢はありませんでした」

 「たとえば欠陥、交通、修理の問題が出てましたが、これをここでやらんといかんのですよ。基本設計の段階で。調整を。『ここをもうちょっと低くしよか』とか。低くすれば低くしたで問題は出てきますが」

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