浪速風

もう台風シーズン?

台風11号の影響で高波の立つ海=16日午前、和歌山県串本町(恵守乾撮影)
台風11号の影響で高波の立つ海=16日午前、和歌山県串本町(恵守乾撮影)

梅雨の最中の強い南風を荒南風(あらはえ)と呼ぶ。フグの水揚げで知られる山口県下関市の南風泊(はえどまり)漁港は、江戸時代に関門海峡を通る北前船が強風を避けて停泊したことから名がついた。ちなみに梅雨入りの頃には黒南風、梅雨明けには白南風が吹く。風に色はないが、空模様をうまく表現している。

▶荒南風には台風によるものもあったのではないか。大型で強い台風11号が今夜にも西日本を直撃しそうだ。梅雨前線が停滞して大雨が続いた九州南部や四国などでは新たな被害が心配される。近畿地方も厳重な警戒が必要だ。17日に行われる祇園祭の山鉾巡行も気になる。

▶今年は台風が多い。5月上旬で7号を数え、昭和26(1951)年の統計開始以降で最も早い発生ペースだ。先ごろは太平洋上に3個が並んだ。夏台風は迷走するとされるが、11号は真っ直ぐに日本列島をめがけてやって来た。11号の後を12号が追う。梅雨らしい梅雨も、夏本番を前に台風シーズンも、異変に思える。