菅義偉官房長官は15日の記者会見で、平成24年10月に長崎県対馬市の海神神社から盗まれ韓国に持ち込まれた「銅造如来立像」について、韓国最高検が同神社への返還を同日決定したことに関し、「返還は当然だ」と述べた。具体的な返還時期については今後調整するという。
対馬では同時期に、観音寺の高麗時代の仏像「観世音菩薩坐像」も盗まれ韓国に持ち込まれているが、菅氏は「もう1体についても返還するよう引き続き韓国政府に強く求めていく」と強調した。今回の返還は韓国側が対日関係改善の積極姿勢を示す狙いがあるとの見方もあるが、菅氏は「これは国として盗難にあったものだ。返してもらうのはある意味自然のことだ」と語った。