不正20数件に関与か 奈良県警の交通違反もみ消し巡査部長

昨年1月、風俗店経営の男が無免許運転で事故を起こした郡山インターチェンジ付近=奈良県大和郡山市
昨年1月、風俗店経営の男が無免許運転で事故を起こした郡山インターチェンジ付近=奈良県大和郡山市

 交通違反をもみ消す見返りに現金などを受け取ったとして加重収賄罪などで起訴された奈良県警奈良署の巡査部長、中西祥隆被告(44)=同県橿原市新賀町=が、同様の不正を二十数件繰り返していたとみられることが14日、捜査関係者への取材で分かった。中西被告について、奈良地検は同日、同罪などで追起訴、奈良県警は懲戒免職処分とした。

 県警は、もみ消しの現場に居合わせながら黙認したとして、犯人隠避罪で略式起訴された橿原署の男性巡査長(27)を戒告。監督責任を問い、中西被告が所属していた当時の高速隊長だった天理署長(57)や副隊長だった交通部調査官(54)ら3人を本部長訓戒などとした。

 起訴状によると、中西被告は高速隊所属だった平成24年5月、速度超過した三重県の40代の女性を摘発せず、速度違反自動取締装置(オービス)の画像を操作して虚偽の報告書を作成。見返りに現金約2万5千円を受け取ったとしている。

 このほか、26年1月には無免許運転で事故を起こした風俗店経営の男=贈賄罪などで起訴=に身代わりを立てさせ、虚偽の事故処理をして現金3万円を受け取り、男の風俗店を4回無償利用したとしている。

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