川内原発再稼働へ手順公開 起動から発電まで再現

中央制御室のシミュレーター装置を使い、臨界に向けた操作手順を説明する九州電力社員ら=鹿児島県薩摩川内市
中央制御室のシミュレーター装置を使い、臨界に向けた操作手順を説明する九州電力社員ら=鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は14日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に向けた作業手順を報道陣に公開した。川内原発の敷地内で、原発の司令塔である中央制御室のシミュレーター装置を使い、起動から発電までの一連の操作を再現した。

 九電は、燃料の核分裂を抑えている制御棒の引き抜きを開始した時点を原子炉の起動とし、試験的な送電開始をもって、再稼働と定義している。

 起動時には、中央制御室でレバーを動かし、32本の制御棒の引き抜きを始める。同時に、冷却水のホウ素濃度を下げて、核分裂反応を促す。10~12時間前後で、核分裂が安定して連鎖的に生じる臨界状態となる見込み。その後、2次冷却水の系統で蒸気を発生させ、蒸気タービンを回す。

 起動から再稼働の過程で、冷却水漏れなど重大トラブルが生じれば、原子炉を停止させる。

 川内1号機は今月10日に核燃料の装荷作業が完了した。九電は8月10日にも原子炉を起動させ、8月13日前後に実際に発電、送電を開始することを想定している。川内原子力総合事務所環境広報担当の米丸賢一次長は「(原子力規制委員会の)厳しい審査を乗り越えてここまでやってきた。今後もひとつひとつの操作を着実に行い、再稼働に向けた道のりを進みたい」と語った。

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