タリバンのオマル師が和平交渉の正当性を表明 「政治努力は不可欠」

 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの最高指導者オマル師は15日、間もなくラマダン(断食月)終了を迎えることへの祝賀メッセージをインターネット上で発表し、「武力によるジハード(聖戦)と同時に、神聖な目標達成のための政治的努力や平和的な道を探ることは正当なイスラムの信条であり、預言者ムハンマドの政見の不可欠な要素だ」と述べた。今月始まったアフガン政府との公式和平協議の正当性を初めて表明した形だ。

 オマル師は、こうした政治的努力を「外国の支配を終わらせ、わが国に独立したイスラムによる制度を打ち立てるためのものだ」と訴えている。

 一方で、「旧ソ連に対する聖戦の成功の果実は、多くの派閥を生むという不可避の結果となり失われた」、「すべてのイスラム聖戦士に対して団結を保つとともに、不和を作りだし、聖戦に損害を与えたり聖戦士を分散させようとしたりする分子を強く阻止するよう指導した」と表明し、和平協議に反発する意見があることや、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への構成員離脱への危機感をにじませた。

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